その2
逢魔時
黄昏をいう。百魅の生ずる時なり。
世俗小児を外に出だすことを禁む。
人間と人間であることを奪われたものとが出逢う。
戦慄的な時間。「大過時」である。
(画図百鬼夜行より)
標記
子供は日が暮れる前に家に帰りなさい。夜遊びをしてはいけない。夜遊びをすると心の透き間に闇が広がり、そして魔物が入り込む。魔物に取り込まれると悪事を働く人間になってしまう。
昔かような教えは我が子だけではなく、地域の子供たちに対する愛情の深さが表現されていた。
鬼や河童、天狗や山婆等、恐ろしい妖物達を滑稽に思うほどメルヘンにファンタジーに仕合げた教育だったのです。日々目を覆うような幼児虐待のニュース、魔物に魅入られ呪縛の解けないまま成長した者の成れの果てなのか。鬼子母神も裸足で逃げ出す恐ろしさである。
三つ子の魂やら、鉄は熱いうちになんとかやら、溺愛の放任も教育は所変わればいろいろですが、小児は社会全体で見守っていきたいものですね。世のお父さん、お母さん、小児の夜遊びはくれぐれもご法度に。
其日其日、クロップの時事ならぬ爺放談でした。
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